ウォークマンとミルクティー

大阪に生まれて、東京に引っ越してきて、

特に親から勉強しろと強制されるわけでもないから

小学校時代は友達と りかちゃん人形の髪を切ったり 段ボールで着け爪つくって指先に貼ったり っていうごく普通の生活を送っていた。

 

私の運命を変えたのは、中学生のときだと思う。

一年生、入学したての頃は、友達と面白可笑しく「いかにテストの成績が悪かったか」の自慢で盛り上がる休み時間。

勉強って何すればいいの???(笑)って感じだったけど

 

あるとき私は、見てしまった。

中学1年生にして、ウォークマンで音楽を聴きながら、リプトンのミルクティを飲みながら、ノートや教科書をペラペラ開いて「勉強している」友達の姿を。

 

・・・・「勉強って、なんてかっこいいんだ!」

中学1年生にして、その感情はいわば、スタバでの勉強に憧れる大学2年生のようだった。

今まで勉強ってもっと、頭にはちまきまいたり、分厚い教科書が積み重なった机でがりがりするものだと思ってた。

 

勉強、やってみよう!

そして、私はお父さんの部屋から掘り出したイヤホンと

リプトンのミルクティを用意して

 

「勉強」に励み始めた。